【前編】営業マンから見るブロックチェーンの世界

ブロックチェーン

新卒から営業職に従事して、早3年。                           職業柄、多くのエンジニア/デザイナーと接してきた自負はあるものの、テクノロジーや最新技術動向についての知識レベルは営業としての域を超える事がなかった。             そんな僕が、ブロックチェーンについて書きたいと思う。ボリュームはそれなりにあるので、前編後編の二部構成または、前編中編後編の三部構成にしたいと思っているが、基本的に目次の好きなところから読んでみて欲しい。

ブロックチェーンが生まれた事で変わりつつある世界。ブロックチェーンもたらす恩恵と脅威。ブロックチェーンと仮想通貨との繋がり。ブロックチェーンはどうやって生まれたのか。

全て、非エンジニアの人間である僕が書いているので、多少ニュアンスのミスマッチなどはあるとは思うが、非エンジニアないしは、多少教養レベルでブロックチェーンについて身に付けたいなどの方にはもってこいの記事に仕上がっている事だろう。

お金の概念

お金の役割について

現在の僕たちの財布に入っている『お金』は、どのような役割を果たしているのだろうか!?

  • 価値保存
  • 価値尺度
  • 価値交換

ご存知の方も多いかと思うが、上記の3つがお金の役割である。細かく話す事はないが、ブロックチェーンが、仮想通貨を実現させるために出来た技術である以上、お金の話から体系立てて理解しておく必要はあるだろう。

  • 価値保存

相当昔は、現在の紙幣通貨や金属通貨ではなく、貝殻や穀物などが使われていた。ただ、ご想像の通り、貝や米を通貨として扱うと、その価値を”保存”しておく事が難しい。(腐ってしまったり消耗してしまったりする為)

ゆえに、現在では紙幣通貨、金属通貨を使う事でより保存性を高めているわけである。そうしてインターネットが普及した現在で、オンライン上で通貨を作るという点においては、”保存”という観点かが鑑みて、非常に有益な手段の一つである事は間違いないだろう。

  • 価値尺度

価値の物差しを統一しようというのが現在のお金に当たる。例えば僕が持っている高校時代に使っていたタオル。ほとんどの人は、このタオルを手に入れると、即雑巾としての活用方法を考え付く事になるだろう。ただ、勿論僕にとっては非常に大切なもので、10,000円出されても売らないだろう。

この場合、タオルの価値は、人によって異なってしまう。上記ではあまりいい例えとは言い難く、モノとお金を例えとして使ったが、太古の世界では物々交換が主流の中で、このモノの価値の統一がどれほど重要だったかは、言うに易しだろう。

  • 価値交換

価値尺度を設定すると、必然的にというか、その為に価値尺度を設定するのだが、モノとお金の価値交換が発生する。

この3つがお金の役割である。この辺りは感覚的に理解できる人は多いだそうし、僕もそのうちの一人だった。

では、『なぜお金という紙切れを使って、人からサービスを受ける事が出来るのか!?』という問いに答えれる人は多くないだろう。

お金の歴史

先ほどまで話した内容は、結果的なお金の役割であって、お金がなぜ生まれたのか?という問いに対する解ではないのは一目瞭然である。ここでは、お金がなぜ生まれたのかを辿ってみたいと思う。

ある時代に、海の幸を採って生活をしているターザンがいました。隣の家に、山の幸を採って暮らしているココアがいました。ターザンとココアは日頃、例えば魚ときのこを交換する事によって、それぞれが山の幸、海の幸を食べれるようにしていました。ただ、ある日海が大荒れで、ターザンは海の幸を採る事が出来ませんでした。そこでターザンは、ココアにこう言いました。「今度、海の幸を余分にあげるから、今山の幸を分けれもらえないだろうか」と。

僕が考えたストーリー

この時、勿論お金という概念も実物もない場合は、二人の間にどのような思考、やりとりがうまれていたのだろうか。二つのパターンが考えられる。

  • 会計制度

ココアは、ターザンの申し出を恐らく快諾するだろう。ただ、一抹の不安が過るのもまた確かである。そこで、ココアは周りの人間に、「ターザンにきのこを10個渡したよ!」と言う方法を思いついた。そうすれば、きのこ分の魚を回収したい時に、周りの人間が証人となってくれるだろう。これは、具体的に記録がなされなくとも、証拠として残っている為、台帳技術を使っており、立派な会計制度として成り立っているわけである。

  • 通貨制度

勿論、現在の価値が統一化された通貨を使うわけではない。ある意味物々交換の延長にあたるものである。この場合、ココアはターザンから海の幸を対象として山の幸と交換する事が出来ない為、ターザンが所有しているモノの中で、ココアがターザンにあげる山の幸と同等の価値と認めたモノと交換するのである。こうする事によって、最悪ターザンから海の幸を後日回収出来なくとも、他の人間と同等の物々交換を実施する事が可能になるわけである。

会計制度について

金属貨幣が、生まれたのが紀元前7世紀である。歴史に詳しい人がご存知だとは思うが、紀元前7世紀前までには非常に多くの且つ大きな文明が生まれていた。(ミケーネ文明、エーゲ文明、エジプト文明など)

金属紙幣が生まれてくる前までは、もう御察しの通り『会計制度』が使われていたのである。特に官僚制度の発達により税収が出来たり、文明同士の交流(ビジネス)が生まれるとより会計制度が重要度を増してくるのである。(勿論、この時代にはすでに台帳のような、資源の出入りを記録する台帳が生まれいる。)

通貨制度について

会計制度では、持ち運びには不便な粘土でできた板を使ったり、そもそもその台帳に記入できる人が特定の限られた人のみであったりと、一般の人々が自由に使うには現実的はなかった。そういった問題を解決する為に、通貨制度が出来上がることになる。

これは、国家の長の信用力を通貨に変えたモノになる。つまり、国が国民に対して「借用書」を発行するという事である。例えば国が市民から米を買う時は、物々交換ではなく、国家の信用力(財力)を担保に借用書を発行し、それを国民が別のモノに自由に変換するという画期的な発明をしたのである。

勿論、課題は幾つもあり、その借用書(通貨)が偽造されてしまう。そもそも国によって借用書の信頼度が違う以上なかなか、国家間での価値統一を図るのが難しいなどがある。

ただ、この大きな2つの問題は、金属紙幣を発行する事により、解決されたのだ。金属は一般の人々が簡単に手に入るモノではなく、偽造する事が非常に困難。且つ、この金属紙幣の金属自体に価値がある為、国家自体の信用力に左右されない付加価値も付いている。

ただ、やはり貨幣としての価値は、国家の信用力に左右される点も多々あり、国家自体が不正な力を加える事もしばしばあったり、金属貨幣の金属部分の価値についても、不純物を入れる事で金属の付加価値自体も失われる等などにより、『会計制度』が強く根付く事に。

銀行の誕生とリーマンショック

銀行の成り立ち

貨幣制度と対立する形で、会計制度が証人たちには支持されつつあった。商売に関する事を債権・債務という形で帳簿に記入する純粋な台帳技術を使って会計制度を運用。誰がどのくらい信用できるのか?を中央集権的に測るのではなく、それぞれの商人のネットワークで管理するのである。

ただ、これにも問題があり、ネットワークが広がりを見せると管理コストが莫大になる点に加えて、国外での商売では、現在と同じでExchangeが必要となるわけである。為替を両替商に渡してその土地の紙幣を手に入れるわけだが、当然為替レートは、その国に有利になるようになっている。あくまでその国の商人ではなく、その国の君主が有利な立場を取れて、為替によって利益を出す事ができるわけである。(当然、その国が潤う事でその国の商人にも多少のメリットはあると思うが)それぞれの商人からしたら、他国との取引でも『会計制度』を利用したいと思うのは、必然的だろう。

このような背景から、あくまで商人側の代表として『銀行』が誕生したのである。

リーマンショックと銀行の消滅

もともとの『会計制度』自体は、非中央集権的なものであったが、銀行の誕生によって会計制度自体も中央主権的なものになった、いや、なってしまったと言った方が良いだろう。

そうして、中央集権にはいつの時代も利権が絡んでくるのもまた必然で、オープンでありお互いの信用度を測るものが、銀行→人々という形でしか信用度を見る事ができず、ブラックボックス化してしまったのである。こうして、リーマンショックという大きな事件を巻き起こしてしまったのである。

こうしてやっと、私たちは如何に中央集権的な会計制度がリスクが高いか思い知る事になったのである。

そういった中、サトシ・ナカモトという人間が、時代を大きく変える論文を発表したのである。

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